2026年2月、土星と海王星がコンジャンクション(0°)を形成しました。
こうした大きなトランジットを見る時、
これから何が起こるのかを知りたくなる人も多いと思います。
※この配置についての解釈はこちら→🔗「土星・海王星の合がもたらすもの ー 自分らしく生きる、0からのスタート」
私は未来を細かく予測するというよりも、
時間の流れや体験の意味を理解するためにトランジットを見ています。
過去と現在をつなぎながら、現在をどう生きるかに活かす視点として使うことが多いです。
今回は解説というより、過去の自分の体験をもとに、この土星海王星のトランジットを考えてみたいと思います。
1989年│土星と海王星のコンジャンクション
前回1989年11月、土星と海王星が重なったのは山羊座でした。
当時を振り返ると、
安心できるはずの場所で、
安心することが難しかった記憶があります。
感情は抑圧され、同時に境界も曖昧で、
何が本当なのか分からない日々が始まりました。
土星(現実・制限)と海王星(理想・曖昧さ)が重なることで、
現実と理想が同時に押し寄せていた状態だったのだと思います。
このときは、月に対して強い影響がかかり、
さらにASCやMCといった軸にもハードアスペクト(スクエア/オポジション)が形成されていました。
感情(内側)、自己(在り方)、社会(外側)。
そのすべての方向から圧力がかかるような配置。
逃げ場がない、という感覚でしょうか。
家庭や対人関係の中で、
自分が何者なのか分からなくなるような揺らぎ。
社会や大人の世界から求められる「こうあるべき」という圧力。
夢や理想、子供心は、現実によって否定されるような感覚がありました。
子どもでありながら、
子どもでいることを許されない。
そんなふうに、早く大人にならざるを得ない状況だったように思います。
2026年│同じ象徴が動き出す
そして2026年2月、土星と海王星は再び重なりました。
今回は牡羊座です。
同じコンジャンクションでも、
サインや関わる天体が変われば、その現れ方も変わります。
でも、象徴の核が消えるわけではありません。
似た構造が、違うレベルで問い直されるような感覚です。
今回も月に対して影響があり、
過去の感情や記憶がカギになっている配置です。
つまり、前回と同じような「感情の領域」が揺さぶられる可能性はあるということ。
ただ、一つ大きな違いがあります。
今回は、太陽やドラゴンヘッドに対して
調和的なアスペクト(セクスタイルやトライン)が形成されています。
前回が、感情(月)が揺さぶられながらも、
それに対して為す術がなかった状態だとしたら、今回は、その感情をどう扱うかを選ぶための回路(太陽)が開いている状態。
さらに、対人関係では、選択や責任(土星・木星に関わるテーマ)が問われるような配置にあります。
ただ耐えるのではなく、自分で何を決め、どう動くのか。
ここに、重心が移ったと感じています。
月から太陽へ
前回も今回も、どちらも月が関係する配置。
ということで、過去の感情や傷は、もう一度刺激されることになる可能性があります。
ただ今回は、そこに太陽が関わっている。
それは「自分がどう在るか」「どう生きるか」を選び取っていく力。
同じテーマに触れながらも、影響をただ受けるだけだった状態から、どう扱うかを選べる状態へ。
今回問われるのは、子どもの時のように、
同じ感情を繰り返すことではなく、
その感情に対して、どんな選択をするのか、ということなのかもしれません。
トランジットの未来は時間の中にある
私は、占星術はトランジットを通して未来を預言するものではなくて、繰り返し現れる象徴の流れを読み解くことで、自分の経験を理解したり昇華するための言語だと考えています。
過去に何があったのか。
その時自分は何を感じていたのか。
それらを見ていくことで、
今起きていることがどこに繫がっていたのか、
そしてどこに繫がっていくのかが見えてくると思っています。
そして最終的に、
自分の人生を一番よく知っているのは自分自身です。
ホロスコープはヒントにはなるけれど、
答えそのものではありません。
もし今、何かが揺らいでいたり、試練だと感じているとしたら、それは初めて起きていることではないかもしれません。
過去のどこかに、同じような「意味が分からなかった時間」があったはずです。
その時の自分と今の自分は、どこが同じで、どこが違っているでしょうか。