キロン(カイロン)とは
キロンは、土星と天王星の間を行ったり来たりしている小天体です。
土星が表す現実世界と、天王星が表すその先の目に見えない領域。
その間にあるキロンは、傷を消し去るものではなく、
視点そのものを変えていくための鍵のような存在です。
そして、人生の中で何度も引っかかる古傷のような場所を表します。
なぜか苦手意識を持っていたり、怖かったり。
けれど、キロンはただ「傷」を表すものだけではありません。
「どうせ無理だしな、無理なんだろうな」
そんな風に無意識で信じ込んでしまっているものが、
自分自身の可能性を閉じ込めてしまっていることがあります。
キロンは、そうした見方を変えられる余地があるということを教えてくれます。
そして、その傷との関わり方が変わっていく中で、傷が完治するわけではありません。
けれど、傷と共に生きていく力を得ることができるようになっていく。
それがキロンが持つ癒しの力なのです。
傷ついたヒーラー
キロンは「傷ついたヒーラー」とも呼ばれます。
でもそれは、他人を癒すための力という意味ではありません。
まず起こるのは、自分の傷に向き合うプロセスです。
その中で自分の傷との関係性が変わっていきます。
傷を避けるのでも、見ないことにするのでもなく、認識できるようになっていく。
その体験は、結果的に同じような傷を持つ人への理解にも繋がっていきます。
癒しへの鍵
私たちは傷があると一つの見え方だけで捉えがちです。
その傷の意味は「これだ」と断定してしまったり、
そこから逃げるように見ないふりをしたり、
あるいは、誰かや何かのせいにしてしまったり。
けれど本当は、私たちの持っているキロンという鍵は、傷から脱出するためのものではありません。
その鍵で開けることができる扉(視点)をいくつも持ちながら、傷を別の角度から理解し直していくためのものです。
そうして、いくつもの扉を開けていくうちに、
傷がただの痛みではなくて、自分の中で統合された経験としての力へと変わっていきます。
キロンは傷をなくすものではありません。
傷との関わり方が変わることで、見え方が変わり、
その経験が癒しの力へと変わっていきます。
そして、その鍵は外側ではなく、いつも自分自身の中にあるのです。
キロンは、出生図の星座やハウスによって出方が変わります。
今回はキロンそのものの意味について書きましたが、星座別・ハウス別の解説についても今後少しずつまとめていく予定です。
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